まもなく訪れる本格的な暑さ。
今年の夏は、節電意識の高まりで、電力の使用をできるだけ控えようと
お考えの方も多いのではないでしょうか。
そこで、注目されているのが、よしずやすだれ、グリーンカーテンといったアイテムです。
真夏の日ざしをさえぎり、お部屋で涼しく過ごすエコ・アイデア。
ぜひ取り入れてみませんか?
部屋を涼しく保つには、太陽の熱をできるだけ部屋の中に持ち込まないことがポイントです。
カーテンやブラインドは、日ざしをさえぎる効果はもちろんありますが、夏の日ざしはできるだけ部屋に入る前、窓の外側でさえぎるようにすると、室温の上昇を防いで快適です。
カーテンやブラインドは部屋の中にあるため、外で日ざしをさえぎるよりは、効果が低くなりますが、約3割、日射熱をカットします。
部屋の外で日ざしをカットするため、日射熱を7割カット。日ざしをさえぎりながら、適度に風も通すため、涼しくすごせます。
葉っぱの蒸散作用で、グリーンカーテン自体が熱くならず、ある程度の熱をカットします。葉っぱの隙間からも風がとおり、見た目にも涼やかです。
日ざしをさえぎる効果の高い、グリーンカーテン。ゴーヤやツルムラサキなど高温を好む植物は、7月上旬頃までに苗の植え付けをすませれば、まだ間に合います。ぜひ、チャレンジしてみませんか?
つる性の植物にもいろいろありますが、グリーンカーテンで一番おススメなのは、ゴーヤ(ニガウリ)です。ゴーヤは暑さに強く、病害虫が少なく育てやすいことに加え、生育期間が長いため、初夏から初秋まで日差しをしっかりガードしてくれます。小さめの葉っぱが枝分かれしながら育つため、面をつくりやすいという特徴も。面を覆っても、葉っぱの色が淡い緑色なので上品な印象を与えます。そしてなんといっても、ビタミン豊富で夏バテ予防に最適のゴーヤがたっぷり食べられるのが嬉しいですね。
- ■もちろん、他にもグリーンカーテン向きの植物はたくさんあります。
- 例えば、花を楽しみたいなら、アサガオやクレマチス(テッセン)、実がつくものなら、ヘチマやキュウリなどを、ゴーヤの中に少しミックスしてみてもいいかもしれせん。
- ■ゴーヤに組み合わせるなら
- 花を楽しむ…アサガオ、クレマチス、スイカズラ、フウセンカズラなど。
- 実を楽しむ…ヘチマ、ヒョウタン、キュウリなど。
せっかくつくるグリーンカーテン。イラストのように、ネットを張る位置を窓から少し離すだけで、窓から見たときの圧迫感もなく、緑が豊かに見える効果が生まれます。そして、広がった日陰の空間(クールスポット)がさらに日光や暑さを和げてくれるだけでなく、使い勝手の良い緑の生活空間に変身します。
物干し台を設置すれば、デリケートな洗濯物の陰干し場所に。また、子ども用のプールや砂場を置けば、紫外線を気にしないで済む遊び場としても最適です。玄関に入るまでの日陰のアプローチを演出することもできます。
- ■つるを這わせるネットは家屋部分に頑丈にとりつけないこと。
- 頑丈にとりつけると台風などの強い風を受けた際に、家屋部分を傷つけて しまう可能性があります。2階のバルコニーなどに紐やロープなどで緩めに 留めておけば、強い風ではずれても後で簡単につなぎなおせます。
- ■植木鉢の底穴はふさがない。
- 通常、植木鉢の底穴は鉢底石などでふさぎますが、グリーンカーテン用の鉢を地面に置く場合は、根が地面に伸びるように開けておきましょう。しっかりと固定でき、しかも地面からも養分がとれるため、大きく育ちます。