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その一 もっと家ワインのすすめ

 
福田 武(ふくだ たけし)さん
1940 年、大阪市生まれ。1969年に「福田武環境デザイン研究所」を設立し、環境デザイナーとして幅広い分野で活躍。現在、「日本ソムリエ協会公認ワインエキスパート」としてワインの楽しさを広めている。2004 年に長年のワインへの想いをカタチにした、ワインとアートと音楽を愉しむためのお店、「スーパーダイニング アート& ワイン」を大阪京町堀に設立。趣味はクルージング。西宮マリナパークシティの積水ハウスのマンションで海を眺めながら暮らす。
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デイリーワインで作るハッピーアワー。   家で飲むお酒としてワインが適している理由には、アルコール度数が赤で13度、白で12 度とそんなに高くないことと、フルーツ味や酸味があって料理とよく合うということがあります。

それになんといっても、ワインは二人以上で飲むのが似合うお酒。1本でワイングラス6杯分取れるという数字の妙もあって、ご夫婦や家族で分け合いながら飲むのにぴったりなのです。ですからぜひ、お店で気取って飲むだけでなく、家で気軽にワインを楽しんでほしいと思うのです。

ところで、家で飲むならどんなワインがいいのでしょうか?ワインは、当初、高級なお酒として日本にやってきました。ですから日本におけるワインのイメージは「セレブでお洒落なお酒」です。でも例えばフランスでは、特別なとき以外は、ほとんどペットボトル入りの“ デイリーワイン”を飲んでいます。このデイリーワインが安くて結構おいしい!ので、日本でも「家ワイン」には、このデイリーワインをおすすめしたいのです。価格的には1本1500円〜3000 円程度で、百貨店のワイン売り場も、最近、このデイリーワインを積極的に提案しはじめました。

今やところかまわず高級ワインを飲むのはヤボ。おいしくて安いカジュアルなワインで、日々ハッピーアワーを作るのがこれからの“ワイン通”なのです。  
 
好きなワインに巡り会いたい。   ワインを選ぶときに、「国籍より品種」にこだわって選ぶと、好きなワインに、比較的早く的確に巡り会えます。好きな品種が見つかったら、次はその品種を国籍別に飲み比べていくと、「大好きな1本」が絞れてきます。

ちなみに、「虎の巻」的に、比較的好き嫌いがなく、手に入りやすい、いわゆる「万能デイリーワイン」を白、赤、ロゼ、それぞれに3種類ずつご紹介しておきましょう。

白なら(1)ソーヴィニヨン・ブラン (2)ソワベ・カルガネーゼ (3)ブルゴーニュ・シャルドネあたりがそう。(1)はカルパッチョなどあっさり系向き。(2)は白テーブルワインの万能タイプ。(3)はバターなどを使ったこってり系向きです。

赤では(1)カベルネ・ソーヴィニヨン (2)ピノノワール (3)キャンティあたり。(1)はちょっと濃厚、(2)は日本人に合うフルーティであっさり系、(3)はイタリア・トスカーナ地方の代表的なワインで、果実感・酸味・渋みのバランスがとれた味です。

ロゼワインはそもそも気取ったものではないので、カジュアルに飲んでください。(1)辛口のタヴェルは中華料理との相性が良く、(2)ロゼダンジューはほんのり甘く、(3)プロヴァンスは安くてさっぱり系。お好み焼きなど粉物や、エスニック料理にもぴったりです。

 
 
温度を味方に つけましょう。   ワインをより美味しく飲むために大事なのは温度です。「赤は常温、白は冷やして」が基本ですが、白も冷やしすぎると香りが感じられなくなってしまいますから、注意してください。

適温は9℃程度。冷蔵庫の野菜室に入れて冷やすと、ちょうどそのくらいに冷えます。一般の冷蔵室は5℃と温度がやや低すぎるのと、付近の食品の臭いが移る場合があるので、長期間入れっぱなしにするのは避けたいものです。飲む時間から逆算して、なるべく短時間で冷やして飲むのがおすすめです。

いったん「適温で飲むワインの美味しさ」に目覚めると、ワインセラーがほしくなるかもしれませんね。ワインファンが増えるにつれて家庭用のコンパクトなワインセラーもたくさん出回るようになりました。ワインセラーがあると、飲むだけでなくコレクションにも興味がわいてくるものです。こうして、みなさん、次第にワインにはまっていくのです。ある意味、ご用心。

これらの情報を踏まえて、ご自分の好きなデイリーワインを見つけて、安く美味しく家ワイン。いいですねえ。

大人のためのワイン&ディッシュ
家ワインに美味しい料理ははずせません。手軽に作れてちょっとオシャレなアテを、実際に作っていただきました。もちろん、それに似合うワインのご提案も。今すぐワインが飲みたくなるワインとアテの絶妙マリアージュです。
●イカのブルゴーニュ風 エスカルゴを頂くような嬉しさ。
 
・材料…三度豆、モンゴイカ、ニンニク、パセリ
1. (A)と(B)の下ごしらえをする
(A) 三度豆をさっとゆでておく
(B) ニンニクとパセリをみじん切りし、フライパンにバターを多めに入れ、炒める
2. フライパンにオリーブオイルとモンゴイカを入れ焼き色がつくまでしっかり炒める
3. 2 に下ごしらえをした(A)と(B)を加え、塩、コショウで味をととのえる
4. フタをして弱火で蒸し焼きにして、できあがり
おすすめワイン キリっとした酸味が嬉しいブルゴーニュ・シャルドネ
●エビのアヒージョ プリプリの食感とバターの風味がたまらない。
 
おすすめワイン
ほんのり甘いロゼ・ダンジュ
 
・材料…エビ、ニンニク、ショウガ、たかのつめ、パセリ、オリーブオイル
1. ニンニクはみじん切りしておく。ショウガは少 しすっておく(A)
2. エビは皮をむき、背ワタをとって、塩コショウしておく
3. グラタン皿など直接火にかけられる器に、オリーブオイルをひたひたに入れて火にかける
4. 沸騰してきたら(A) を入れ、ひと煮立ちしたらエビを入れる
5. さらにひと煮立ちしたら、上からオリーブオイルをかける
6. たかのつめを適量入れる
7. 火を通しすぎるとエビが硬くなるので、プリプリ感を残して火からおろす
8. パセリの葉をふりかけて、できあがり
●牛肉のたたきカルパッチョ とっておきの肉を上質なワインで頂く幸せ。
 
・材料…生食用のブロック牛肉、乾燥にんにく
1. ブロック肉の水分をキッチンペーパーなどで軽く拭き取る
2. フライパンに少量のオリーブオイルと乾燥にんにくを入れて火にかけ、乾燥にんにくに焼 き色がついたら、ブロック肉を入れて両面をさっと焼く
3. 取り出した肉を冷ましてから、好みの厚さに切る
4. 盛り付けてから、塩コショウ、オリーブオイル、醤油を適量かけて味を調える
おすすめワイン
濃厚でスパイシーなモンテプルチアーノ・ダブルッツォ
家ワインを素敵にする脇役アイテムにも注目! なくてもO K 。あるとちょっとウキウキ。
 
グラスは、まずは3種を2つずつ。
濃厚なワインには、口がストレートな「ボルドー型」。繊細なワインには、香りを逃がさないよう口がすぼまっている「ブルゴーニュ型」。立ちのぼる泡を楽しむ発泡酒のための「フルート型」。まずはこの3種類を、最低2つずつ揃えるのが基本。
ボルドー型 ブルゴーニュ型 フルート型
至福の時間の幕を開けるコルク抜き
いかにも手になじんだコルク抜きをさっと出して、ポンっと空ける。コルク抜きは、至福の時間の始まりを告げる立役者です。写真は福田さんの愛用品。「重くて無骨なドイツ製です。飾りっ気はないけど頑丈」。これで年間約4千本ものワインを開けています。
デキャンタとワインクーラーも
赤ワインを空気に触れさせて味をまろやかにするためのデキャンタと、白ワインを冷やすためのワインクーラー。定番のカタチもいいけど、変わったデザインのデキャンタを見つけたり、意外なものをワインクーラーに代用するのも楽しい。
 
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画像提供/ディノス 画像提供/環境生活 ソーラーライト 携帯用鉄製チャコールストーブ