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ガラス窓(サッシ)

  1. ガラス窓(サッシ)のお手入れの方法
  2. ガラス窓(サッシ)のQ&A

ガラス窓(サッシ)のお手入れ(1)

ガラス窓(サッシ)の構造

サッシの材質はアルミです。アルミ素地の表面にアルマイトという酸化皮膜の保護層を設け、その上に表面焼付け塗装を施した構造になっています。アルマイト層は非常に強い層ですので、表面に浅いキズが入ってもすぐに腐食が進行する心配はありません。表面は普通の塗装品と同じように考えてお手入れをしてください。また、アルミは耐久性の強い金属ですが、アルカリと塩に弱い性質を持っています。キズがついたら、クリアか着色の塗料で補修しておくと長持ちします。海岸地や工業地域などの環境の厳しい地域では、水洗いをして表面を清浄にしておくことも必要。特に雨水のかからない部分は汚れが付着したままになりますので、水洗いが必要です。

汚れと水分によりアルミの表面皮膜が腐食してしまっています。

汚れと水分によりアルミの表面皮膜が腐食してしまっています。

汚れの種類で洗剤と用具を使いわけましょう

一般の汚れ

一般の汚れ

ガラス用洗剤か中性洗剤あるいは、車のウォッシャー液を少量のお湯で薄めてスプレイヤーに入れたものを常備し(洗剤分を濃くすると拭き上げが大変なので、洗剤分はごく少量で十分です)、必要な時にサッシに拭きつけ、ぞうきんで拭き上げます。

サビ

サビ

クリームクレンザーを水に含ませたスポンジにつけ、アルミの目にそってこすり、あとは洗剤成分が残らないように十分な水拭きをしてください。

レールの汚れ

レールの汚れ

レールのゴミや汚れは開閉不良の原因になりますので、サッシブラシや掃除機のブラシノズルを使ってこまめに取り除きましょう。

ゴムパッキンのカビ

サビ

黒ずみの原因はカビの場合がほとんどです。浴室ゴムパッキン用の漂白剤などを歯ブラシにつけてこすり、ぞうきんで水拭きして洗剤分を取り除きます。

ご注意ください

●サッシ

酸性・アルカリ性の洗剤、 金属タワシ類は厳禁

・サッシ枠やシャッターなど窓まわり部材のほとんどは、金属の表面に塗装を施しています。塗装を傷める原因になりますので、酸性やアルカリ性の洗剤、シンナー類は使用しないでください。
・また、金属タワシやワイヤーブラシなど、表面を傷つけるものも使用厳禁です。

酸性・アルカリ性の洗剤、 金属タワシ類は厳禁

強風時にはサッシもロック!

台風などの強風時にはシャッターを閉めるだけでなく、サッシのクレセントもロックし、換気框も閉めてください。これによりシャッターの強度もアップします。

強風時にはサッシもロック!

レールのホコリやゴミは早めに除去

サッシやシャッターのレールなどはホコリやゴミが溜まりやすい場所です。そのままにしておくと金属部分の腐食の原因になったり、開閉や施錠の不具合を招きますので、早めの掃除を心掛けてください。

レールのホコリやゴミは早めに除去

サッシ枠の隙間に強い散水は要注意

・サッシは水洗いできますが、障子と枠の隙間や接合部にホースなどで強く水を当てると、室内側に水が侵入する場合がありますのでご注意ください。
・台風などの強い雨風によってもサッシ下枠から水が侵入することがありますが、これはサッシ本来の水密性能によるもので異常ではありません。水が溜まることでバランスを保ち、外部からのさらなる浸水を防いでいます。タオル等をレール溝に押込んで水を吸い取ると、逆にどんどん水を吸い上げてしまいますのでおやめください。

サッシ枠の隙間に強い散水は要注意

ガラスの取り扱いにもご注意を

・ガラスは破損すると鋭利な破片になり、非常に危険ですので、衝撃を与えないように十分ご注意ください。
・研磨材を含んだ洗剤、酸やアルカリの強い洗剤の使用は、ガラスを傷める恐れがありますのでおやめください。
・セメントやモルタルが固着すると化学的にも除去できなくなりますのでご注意ください。
・網入りガラスや合わせガラス、複層ガラスなどにフィルムや紙を貼ったり、家具やカーテンを密着させると熱割れする可能性がありますのでおやめください。また冷暖房の温冷風を吹き付けた場合も同様の危険性がありますのでご注意ください。
・複層ガラスを斜めから透視すると縞状の模様が見えることがありますが、これは光の干渉によって見えるもので異常ではありません。

サッシ枠の隙間に強い散水は要注意